成田愛子です。
「自分のもの」
という概念は
いつ備わるのだろうか？
育ってきた環境にもよるだろうし
兄弟有無によっても
個人差はあるだろう。
＊＊＊
まえに、
お笑い芸人のカズレーザーが、先輩芸人に
「お金かして」
といわれてふたつ返事で
「貯金の9割貸す 」
といってるのをテレビでみて。
あーなるほど。
と腑に落ちたのです。
それはまるで、
ベビーカーにのるあかちゃんが
手を伸ばし、
隣の誰かのものを手にとる、
という感覚と一緒で。
それをやるあかちゃんを
わざわざ止める必要も特段なく
あげるよ、と言われれば貰えばいいし
返して、と言われれば返せばいいし
買いたいと思えば買えばいいし
今回のテレビで
カズレーザーは
手を伸ばした先輩に
あげるよ
と言っただけなんだよね。
それだけなんだ。
世の中って
そーやってまわってて
そーやって循環している。
こどもたちには
「自分のもの」
という概念がほぼない。
「この世界のもの」
という認識で。
カズレーザーて
たぶん
すごくピュアで
あかちゃんみたいな純度だなーって
おもってたんだけど
あー
なるほど、
て電車にのって
ベビーカーにのるあかちゃんみて
そのあかちゃんに手を伸ばされて
かわいくて
そんなことを思い出したのでした。
手を伸ばすと
そこは
優しい世界がひろがってる。
手を伸ばす我が子を
止める必要も特段なく
すみませんと謝る必要も特段なく
手を伸ばしたさきに
なにがあるのか？
をよーくみてみると
おもしろいとおもいます。
そこには
にっこり笑ってるひとがいるかもしれないし
キラキラ光る素敵なものがあるかもしれないし
それはわからないけど。
この世の中にあるものは
すべて
この世界のものだ。
優しい世界にいると決めると
優しいひとや
優しいものや
そんなもので
この世界が溢れていると気づくのです。
＊＊＊
行きの電車で妊婦さんに席を譲った。
ら
素敵な淑女に
席を譲られた。
幼稚園児と電車に乗るのは
まだまだ大変なものよ、
ほら、ママも座りなさい
ああ。世界は優しい。
帰りの電車で、
息子が眩しい、と言った。
ら
隣に座る素敵なお兄さんが
しめましょうか？
と窓のブラインド？を下げてくれた。
ほんとに
この世界は
愛でできてるなぁ。
受け取ると
渡せる。
それは
見返りを求めない
優しい
優しい
世界。
〜aiko narita.Alice〜
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